植え替え・植え付け

このページは、園芸の基礎知識を紹介するコンテンツの一部です。長文の羅列なので、読みづらいですが、内容は結構充実させたつもりです。


素人園芸解説トップへ

(※ データ:大阪市基準)

  1. 「植え替え」という作業は、地植えの木本には、まず必要ない。地植えでも、草本の場合は、植えっ放しにすると、「嫌地(一種の連作障害で、「忌地」ともいう)」による生育不良を起こすので、5年くらいをめどに、別の場所に植え替えるのが基本である。
  2. 鉢やプランターなどの容器に植えてある植物は、土の量が限られているため、木本・草本を問わず、1〜3年に一度は植え替えなければならない。植え替えを怠ると、鉢土の中に根がびっしりと張り、若く新しい根が伸びるスペースがなくなってしまう。古い根は次第に機能が落ちてゆき、植物全体がどんどん衰弱して、最後には枯れてしまう。地上部(茎葉)の生長に伴い、地下部(根)も同じくらい生長していることを忘れてはいけない。
  3. 鉢やプランターなど、限られた容器に入っている土は、数年も経てば、土の粒が崩れて、水はけや通気性が悪化している。また、土中の有機物や有益な微生物が減ったり、根から排出される老廃物が蓄積するなどして、土自体が極端にやせてしまっている。植え替えという作業には、根詰まりを防ぐだけでなく、土を取り替えることにより、土中の有機物や微量要素、微生物を補給し、根の健全な発育を促す意味もあることを覚えておきたい。
  4. 根詰まりを起こし、植え替えの必要な株は、鉢底から根がはみ出ていたり、土の表面にびっしりと根が浮き出ていたり、水を与えてもなかなか染み込まなかったりするので、容易に判別できる。
  5. 何となく葉の色ツヤが悪かったり、茎葉がしおれ気味だったりするときは、過湿による根腐れなど、根に何らかの障害を抱えていることが多い。この場合も、植え替えで回復できることがある。ただし、弱った植物にトドメを刺すこともあるので、慣れないうちはおすすめしない。
  6. 植え替えを定期的に行うことで、根をかじるコガネムシの幼虫や、根にコブを作るネコブセンチュウ類、根を腐らせるネグサレセンチュウ類などの被害を早期に発見できることがある。これらの害虫は、土の中にいて発見しにくいにも関わらず、早めに発見・駆除しないと、株全体を枯らしてしまう厄介者である。
  7. 根詰まりした株を抜いて土を落とし、別の鉢に植え直すことだけが「植え替え」ではない。発芽した幼苗を苗床から掘り上げ、間隔を空けて植え直したり、ある程度大きくなった小苗を、ビニールポットや小鉢に移植したり、花壇や庭に植えっ放しの植物を掘り上げて、別の場所や鉢に植え直す作業なども、全て「植え替え」である。
  8. 余談だが、購入した苗を、花壇や鉢、プランターに植えたり、手持ちの鉢植えを庭に下ろす作業などは、「植え替え」よりも、「植え付け」または「定植」と呼ぶことが多い。
  9. 植え替え・植え付け作業の適期は、基本的に、落葉樹が、11〜3月、常緑樹(常緑広葉樹)が、3月・6〜7月・9月、針葉樹が、2〜4月・9〜11月である。また、耐寒性の強い草本は、3月・10〜11月、耐寒性の弱い草本と、熱帯〜亜熱帯性の木本は、5〜9月に行うとよい。(当然、例外あり。)
  10. さらに、早春〜初夏に開花する植物は、花後すぐか秋に、夏〜秋に開花する植物は、春に植え替えるのが基本。(こちらも当然例外あり。)
  11. 落葉樹は、原則として、葉のない休眠期間中が植え替えの適期だが、今ある葉を全て摘み取れば、生育期間中にも作業できる。ただし、かなり危険を伴うので、おすすめはしない。
  12. 基本的な植え替え手順は、下記の通り。根を乾かさないよう、日陰ですばやく済ませるのがコツ。
    1. 植物を鉢から抜き、根鉢(根と土がひとかたまりになった部分)の表面と、下1/3の部分の土を落とす。
    2. 長すぎる根を、鉢に収まる程度に切り詰める。
    3. 植物を新しい鉢の中に据え、すき間に新しい土を足す。
    4. たっぷりと水やりをし、土を落ち着かせて完了。
  13. 鉢ではなく、地面に直接植える場合は、下記のように行うとよい。
    1. 根鉢より一回り大きな、円形の植え穴を掘る。
    2. 掘り上げた土に、堆肥または腐葉土を二〜三割ほど混ぜておく。
    3. 植物を鉢から抜き、上記のように、根鉢を少し崩し、長い根を切り詰める。
    4. 植え穴に植物を据え、元の土を埋め戻す。
    5. たっぷりと水やりをし、土を落ち着かせる。
  14. 鉢植えで、植え込み材料に、土ではなく水ゴケを使う場合は、植え替え手順が少し異なるので特記しておく。水ゴケで植える植物は、主に、ランや観葉植物である。
    1. 植物を鉢から抜き、根に付いた古い水ゴケを観察する。水ゴケが黒っぽくなって傷んでいたら、可能な限りきれいに取り除き、根を裸にする。水ゴケがそれほど傷んでいなかった場合は、根鉢の外側部分の水ゴケを軽く取り除くだけでよい。
    2. 枯れた根や腐った根を取り除く。長すぎる根があれば、鉢に収まる程度の長さに切りつめる。根鉢の整理が終わったら、その根鉢がちょうど収まる程度の鉢を用意する。
    3. 水で戻した水ゴケを、多めに手に取って、根鉢の周囲に巻き付ける。洋蘭の場合は、新芽の周囲に多めに巻くのがコツ。なお、根鉢の真下には、あまりたくさんの水ゴケを巻かないほうがよい。(通気性・排水性が悪くなるため。)
    4. 巻き付けた水ゴケの大きさが、植える予定の鉢より一回り大きくなったら、根鉢をしっかり掴んで鉢に押し込む。
    5. 鉢に入った水ゴケの表面がでこぼこしていたら、凹んだ部分に水ゴケを足し、表面を整える。
    6. 水ゴケ自体に水分が含まれているため、水やりは行わず、明るい日陰に鉢を置いて養生させる。
  15. 植物によっては、根が鉢壁に密着し、なかなか抜けないことがある。(例、シンビジウム、ポトス、ヤシ類など。)そのような植物は、鉢の外側を、木づちなどで満遍なく叩き、振動ですき間を作らせてから引き抜く。植え替え専用のヘラを持っていれば、根鉢と鉢壁の間に差し込み、すき間を作るとよい。大鉢などは、無理せず、二人がかりで鉢から抜く。どうしてもダメなら鉢を割る。
  16. 一般に、地植えよりも鉢植えのほうが、根の量が制限される分、植物の老熟が早まり、開花・結実も早くなる。果樹などは、むしろ鉢植えのほうが、良質の果実がとれる。(ただし、数は少ない。)
  17. 植え替え・植え付け後、植物が風などでぐらぐらすると、根が土と密着せず、活着が悪くなるので、支柱を立てて安定させておく。(支柱立ては、木本の場合、特に重要な作業である。)なお、小さな苗なら、支柱を使わず、株元に土寄せしておくだけでもよい。
  18. 木本を地面に植える際は、「水極め(みずぎめ)」という、独特な作業手順がある。「庭木・花木」に詳しいが、ここでも一応手順を書くと、上記手順の4.の後、植物の周りを、ぐるりと深さ10cmほど掘り下げ、ドーナツ型の「水鉢」を作る。水鉢ができたら、中にたっぷりと水を注ぎ、土にしみこんだら、再度水を注ぐ。これを二〜三回繰り返したら、水鉢を埋め戻し、株元を足で踏み固めておく。なお、水を使わず、棒で根の間に土を突き込む「土極め」という方法もある。このような作業を行うことで、根と土がしっかり密着し、その後の活着がよくなる。
  19. 植え付けが終わったら、支柱を立ててしっかりと固定する。これを怠ると、風雨でぐらつき、根が揺さぶられるため、活着が悪くなり、枯死することがある。幹・枝と支柱を二箇所以上固定すると、安定する。支柱の下部は最低でも30cm以上、土の中に差し込む。
  20. 庭のシンボルツリーにするなど、大きな木の植え付け作業を行う場合、高さ2mくらいまでの木なら、一人でも何とかなるが、無理はしないほうがよい。植え付け時の水極めなどは、手順さえ知っていれば誰でもできるが、支柱立ては「一本支柱(幹に対して支柱を斜めに固定する方法)」「三本支柱(三方向から、三角錐状に支柱を立てかける方法)」「布かけ支柱(複数の樹木に対し、横木を渡しながら固定する方法)」などがあり、結構難しいので、造園業者にやってもらったほうがよい。
  21. 地植えの植物を、別の場所に植え替えたい場合は、なるべく根を切らないよう、周辺の土ごと大きく掘り上げ、そのまま別の場所に掘った植え穴や、鉢の中に入れ、すき間に土を足す。太く長い根があれば切り詰めておく。最後にたっぷりと水やりする点は同じ。
  22. 地植えの木本を掘り上げる際は、幹を中心にして、幹の直径の4〜5倍の円を描き、その円周上にスコップを差し込んで、あらかじめ根を切っておかないと、作業がやりにくい。すぐに植え付けできなければ、掘り上げた木の根鉢(根と土がひとかたまりになった部分)を麻布で包み、縄で巻いて固定しておく。(「根巻き」という。)
  23. ただ、地植えの木本は、種類によっては、植え替え前に、「根回し」が必要な場合があるので注意する。モクレン科の植物や、ツバキ類などは、水や肥料を吸収する細根が少ないので、植え替え前に根回しをして、新しい細根をたくさん出させておかないと、植え替え後に枯れることが多い。詳細は、「庭木・花木」一覧にある「根回しについて」を参照。
  24. 植物を新たに地植えする場合に注意したいのは、掘る穴の大きさである。根鉢(根と土のひとかたまり)がやっと納まる程度の小さな穴だと、周りの土が固すぎたり、土質があわなかったりして、新根が素直に伸び出さず、結局小鉢に植えたままにしているのと同じ状態になる。特に、庭木や果樹を植える場合は、最低でも深さ30cmは耕したほうがよい。
  25. なお、厚手の不織布は植物の根を貫通させない(細い根は貫通するが、太く育つことはない)ので、これで根の部分を隙間なく覆い、そのまま地植えすると、根の量が制限され、鉢植えにしたのと同じ効果がある。植え替えの必要がなく、いざという時は掘り上げも簡単なので楽。最近は、専用の「根域制限ポット」が売られている。「引っ越しするかもしれないが庭に好きな木を植えたい」という場合にも適する。
  26. 株をさらに大きく育てたい場合は、一回り大きな鉢に植え替えるが、これ以上大きくしたくなければ、根鉢をやや強めに崩し(全体を1/2程度に)、元の鉢と同じ大きさの鉢に植え替える。なお、何度も植え替えを繰り返すうち、植え鉢も地上部も大きくなりすぎてしまった株は、挿し木や取り木などで小さく仕立て直すとよい。
  27. 根を切り詰める際は、太く長い根を切り縮める一方、水や養分の吸収に必要な細い根や根毛は、なるべく残すよう心がける。なお、太い根を切るのは、切り口付近から、よい細根が発生するのを促すためである。
  28. 根鉢の表面を崩すのは、根が新しい土に早くなじむのを促すためである。根鉢の土と、植え替え後の新しい土とで、酸度や通気性などの性質が違っていると、根が新しい土の中に素直に伸びず、生育が悪くなることがある。従って、植え替えに用いる新しい土は、元の古土と同じものが望ましい。同じ土が手に入らなければ、見た目や酸度がよく似た土を用いる。
  29. 着生植物や落葉樹など、根に付いた土を全て落としても大丈夫な植物は、古土を全て落とし、根を水洗いすれば、全く別の性質を持つ土にも、容易に植え替えることができる。ただし、1〜2年ほど生育不良になることがある。
  30. 植え替え時に、腐っている根が目に付いたら、取れる範囲で取り除いておく。
  31. 10号を越えるような大鉢に植わっている植物を鉢から抜いて植え替えるのは、大の大人でも一苦労である。重くて鉢を動かすのも辛いようなら、無理をせず、一部の土だけを取り替えればよい。具体的には、(最も根が張っていると思われる)鉢の周囲に沿って、スコップを差し込み、なるべく深いところまで、ドーナツ型にぐるりと土をえぐり取り、そこに新しい土を足すだけである。土をえぐり取る幅は、鉢の大きさにもよるが、5〜10cmくらいが妥当。もっと手軽に済ませたければ、鉢土の周辺部に2〜4箇所、深い縦穴を掘り、新しい土を足すだけでも良い。当然根がひどく切れるわけだが、植え替え適期さえ守っていれば問題ない。
  32. 根と土の間にすき間ができると、その後の生育が悪くなるので、鉢の側面を叩いたり、棒で根の間に土を突き込むなどして、しっかりと根と土を密着させる。植物の真下は、特にすき間ができやすいので注意。
  33. 植え替え後に、たっぷりと水やりをするのは、土を落ち着かせ、根と密着させるためである。しかし、多肉植物の場合は、傷口から腐りやすいので、作業直後は水やりせず、5〜7日ほど経ってからにする。
  34. 植え替えを行うと、根が傷付き、根が吸い上げる水分量と、葉から蒸散する水分量のバランスが崩れるため、植物が調子を崩してしまいがちである。(「植え傷み」という。)そのため、植え替えと同時に、地上部を切り戻すか、葉を少し摘み取るとよい。(葉を摘み取る作業を「摘葉」という。)ただし、落葉樹を、葉のない時期に植え替える場合は必要ない。
  35. 植え替えで根をひどく傷付けた場合は、地上部の切り戻しも強めに行う。根があまり傷付かなかった場合は、地上部の切り戻しも控えめにするか、いっそ行わずにおく。
  36. 鉢やプランターなどに植えた株は、植え替え後、直射日光や強い風の当たらない明るい日陰に一〜二週間ほど置き、養生させる。この間、葉水をこまめに与えるのもよい。地植えにした株は、遮光してまで養生させる必要はない。いずれも、植え替え後の施肥は、早くても二週間後からとする。
  37. 植え替え時に、土の中に元肥を入れたければ、根に直接触れないよう注意して施す。ただし、根腐れのひどい株は、植え土に元肥を入れてはいけない。(根腐れ株の施肥は、植え替え後、株が旺盛に生育するようになるまで控える。)
  38. 植え替え作業を行うのは、植え傷みのことを考えると、暖かい曇天の日が適している。風の強い日は、葉からの蒸散が激しくなるので避けたほうがよい。
  39. 根鉢を全く崩さず、そのまま別の鉢に入れる「鉢替え」や、一回り大きな鉢に入れる「鉢増し」は、根を傷付けないため、真冬でも行える。もちろん、日光浴や施肥も、すぐに行って大丈夫。
  40. 植え替え予定の株は、数日前から水やりを控え、土を若干乾かし気味にしておくと、作業がしやすくなる。ただし、土がカラカラに乾くと、作業時に根が傷みやすいので注意する。根鉢を崩さずに植え替える場合は、作業の少し前に水やりを行い、土をしめておくと、崩れにくくてよい。
  41. 上記のように、植え替え作業は、新しい土に早くなじませるために、根に付いた土をある程度落とし、長い根は切り詰めるのが基本である。しかし、植物によっては、太い根がまっすぐに深く伸び、あまり根が分枝しないものがある。そのような根を「直根」といい、直根を伸ばす性質を「直根性」というが、直根性の植物は、細い根や根毛が少ないため、根の土を落としたり、切り詰めたりして根を傷付けると、なかなか回復せず、そのまま枯死することがある。そのため、直根性の植物を植え替える際は、根鉢を崩さないようにする。地植えの株の植え替えは、行うべきではない。
  42. 直根のイメージとしてわかりやすいのは、ゴボウやニンジン、ダイコンなどである。直根性の植物は、ケシ科、セリ科、マメ科などに多いが、他にも、アオイ科、アブラナ科、キク科、ナデシコ科、など多岐に渡る。
  43. 直根性の植物を花壇や庭に植えたいときは、ポットにまいて育苗し、本葉5〜6枚に育ったら土を落とさないようにそっと抜き、そのまま植え付けるのが無難。地面に直接タネをまいてもよい。
  44. 市販のポット苗には、土中で根がまわり過ぎ、底で、とぐろのように何重にも巻いているものがある。そのような根詰まり苗は、庭や鉢にそのまま植え付けると、新しい根が伸びないばかりか、そのまま根腐れを起こすことがある。根詰まり苗は、なるべく根を傷付けないよう注意しながら、表面の土を軽く落とし、とぐろ状の根をほぐしてから植え付けたほうが根付きやすい。(直根性の植物では行わないほうがよい。そもそも、根詰まり苗は買わないに越したことはない。)
  45. 木本の苗には、根の部分を布で巻いてヒモで固定した「根巻き苗」というものがある。これを植え付ける際は、布とヒモを外すかどうか、迷うところだが、土中で分解される素材(麻布と荒縄など)で巻かれている場合は、外さずにそのまま植えられる。ただし、不織布とビニールヒモのように、土中で分解されない素材で巻かれている場合や、鉢植えで育てたい場合は、その後の根の生長を阻害しないよう、全て外してから植え付ける。
  46. また、根がむき出しで売られている「裸苗」を購入した場合は、すぐに根の部分を水に浸け、半日ほど吸水させてから植え付ける。十分に吸水させておかないと、植え付け後に木が弱ることがあるので注意。
  47. 最近は寄せ植えが主流だが、できれば、鉢一つにつき、植物一株にしておいたほうがよい。植物にもよるが、同じ種類であるか否かに関わらず、二株以上を一緒に植え込むと、株同士が勢力争いをし、敗れた株が衰弱枯死することがある。一株ごとに、十分なスペース(土の量)が取れる場合は心配ないが、定期的な植え替えは怠らないようにする。(一部、二株以上を一緒に植えると、かえって生育がよくなる組み合わせもある。いわゆる「コンパニオンプランツ」である。)
  48. 一般に、ある植物を植えていたあとの土に、同じ科に属する別の植物を植え付けるのは避けたほうがよい。(例、ナスが植わっていた土に、同じナス科のペチュニアを植えてはいけない。)近い仲間の植物を同じ土で栽培し続けると、土中に、特定の種類の病原菌や害虫が増えたり、土中の肥料成分が偏ったりする。同じ科に属する植物は、病害虫や、必要とする肥料成分が同じであることが多いため、著しい生育不良をきたす。これを「連作障害」という。
  49. 連作障害は、同じ仲間の植物間だけで起こるわけではない。鉢植えの植物を、古土を丸ごと使い回して植え替えたり、地植えの植物を掘り上げ、元の場所に植え直した場合などにも発生する。この場合は、特に、「嫌地」または「忌地」と呼ぶことが多い。(上の方でも書いたように、植え替えは、すなわち「土替え」である。土が替わらなければ、植え替えなかったのと同じ。)
  50. 針葉樹など、自分以外の植物の生育を阻害するアレロパシー(他感作用)のある植物は、近くに他の植物を植えないほうがよい。ちなみに「アレロパシー」とは、本来「植物の持つ物質が他の生物に及ぼす作用」という意味なので、「カモミールを弱った植物の近くに植えると回復させてくれる」ようなコンパニオンプランツの関係もこれに該当する。
  51. 地植えの植物の場所を変えたくない場合は、元の場所の土をごっそり掘り取り、そこに、別の場所の土を入れてから植える。(「客土」という。)それができなければ、元の土に混ざっている古い根などをよく取り除いてから、堆肥か腐葉土を多めにすき込み、土質を改善してから植えるが、それでも、生育不良になるときはなる。
  52. 鉢やプランター、支柱などの道具類は、元の土をきれいに洗い落とせば、そのまま使い回して差し支えない。そのままで使い回しできないのは、土だけである。(使い回すのは消毒が済んでから。)
  53. 長年植えっ放しになっていた植物を、これまでとは違う土に植え替えると、一時的な生育不良を起こすことがよくある。大抵、すぐに慣れて、調子を取り戻すが、場合によっては、数年間、まったく生長しないことがある。完全に生育を停止し、弱っているように見えても、枯れない限り面倒を見続ければ、そのうち調子を取り戻すので、気長に待つ。

素人園芸解説トップへ

[PR]口が臭う人の共通点…:臭いが見える対策は?